一人親方の労災保険はおすすめの選び方がある!特別加入選択のコツと詳細を解説します

一人親方の仕事柄、労災保険は事故やケガのリスクを考えるとなくてはならないものです。
一人親方の労災保険は特別加入の形で入ることができますが、そのためにはまず、特別加入団体に入る必要があります。
特別加入団体の数は多く、どの団体を選ぶべきかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、一人親方の労災保険に加入する際、特別加入団体をどう選ぶべきか、そのおすすめをご紹介します。
一人親方労災保険のおすすめは
労働者ではなく個人事業主である一人親方に、労災保険の加入資格は本来ありません。
しかし、一人親方の業務内容や働き方の面から、国から労災保険の加入が特例的に認められている……それが一人親方の労災保険「特別加入」です。
特別加入に関しては以下の記事でも詳しく説明しています。併せてご覧ください。
特別加入は、国の労働局から認められた特別加入団体に入ることで可能になります。
団体は数多いですが、おすすめの団体はどう選べば良いでしょうか。
保険料はどこも同じ
まず気になるのは保険料、お金の面かもしれません。
特別加入の労災保険は国が認めた保険であり、労災保険料は団体関係なく一律です。この部分にはおすすめも何もありません。
月々に支払う保険料は給付基礎日額(労災時に給付される1日あたりの金額)に応じて変化します。労働者の場合は給与によって保険料や補償額が決まってきますが、一人親方の特別加入では給付基礎日額を基準とするのです。
給付基礎日額は、以下の範囲で用意されています。
- 25,000円
- 24,000円
- 22,000円
- 20,000円
- 18,000円
- 16,000円
- 14,000円
- 12,000円
- 10,000円
- 9,000円
- 8,000円
- 7,000円
- 6,000円
- 5,000円
- 4,000円
- 3,500円
この16段階の中から保険料を任意で選ぶこととなります。金額が大きければ大きいほど、補償額も変わってきます。休業補償は、給付基礎日額の**80%**が支給されます(例:日額10,000円なら休業補償は8,000円)。
労災保険は、自身の収入に合った金額を選ぶと良いでしょう。
ランキングは「独自基準」参考程度に
一人親方労災保険にも、他のサービスなどと同様に「人気ランキング」「おすすめランキング」が存在します。
しかし、こういったおすすめやランキングは、選んだメディアの「独自基準」である場合が多く、必ずしも客観的なものではありません。
自身でメリットやデメリット、特別加入団体の違いを認識して選んだ方が無難でしょう。
団体によってサービスが違う
では、どんな団体に入るべきなのか、何がおすすめなのか。結論から申しますと「一人親方個々人による」ということになります。
一人親方それぞれに事情や希望があります。特別加入団体も個々に入会金や月々の会費、優待や特典などサービスも異なります。
団体を選ぶ基準はさまざま。後々後悔しないためにも、最適な団体を選ぶ必要があるでしょう。
当団体ではクレジットカード決済や会員優待など多数のサポート体制で一人親方のみなさんを支援しています。詳細は以下からご覧ください。
親方プラスなら・・・
- 即日加入
- 代理申込、代理決済が可能
- 会員優待サービスがついてくる(飲食、宿泊、レジャー)
一人親方労災保険「おすすめの選び方」
では、実際にどのような基準で特別加入団体を選べば良いでしょうか。団体選びのおすすめポイントを以下にまとめました。
特別加入団体を選ぶ基準一覧
選定基準 | チェックポイント | 補足説明 |
---|---|---|
加入手続きのスムーズさ | 申し込み方法が簡単か | オンライン申し込み可能か、手続きに時間がかからないか |
団体の信頼性 | 厚生労働省認可の団体か | 公式サイトで運営を確認する |
サポート体制 | 相談窓口やサポートが充実しているか | 電話・メール対応の有無、対応時間をチェック |
業種への適合性 | 自分の職種に合った団体か | 建設業・運送業・その他業種に特化した団体もある |
付帯サービス | 優待や特典など | 公式サイトで確認する |
団体の所在地とカバー範囲 | 地元の団体か全国対応か | 近くの団体なら対面相談が可能、全国対応なら広範囲カバー |
加入手続きのスムーズさ
一人親方労災保険の加入手続き方法やかかる時間も団体によって異なります。
ネット上での申し込み可否、保険料の支払い方法の種類(クレジットカード、銀行振込など)、申し込みしてから加入までの早さなども重要です。
団体の信頼性
一人親方の労災保険を取り扱えるのは、厚生労働省(労働局)の認可を受けた特別加入団体のみです。そうではない団体に取り扱うことはできません。
団体選びの際には、必ず公式サイトなどで認可や代表者の情報などを確認することをおすすめします。
サポート体制
加入時はもちろん、団体を脱退したり再加入したりという時、団体に連絡を入れる場合もあるでしょう。
長く加入することも想定されます。メールや電話での対応やそのスムーズさ、受付時間などは確認することをおすすめします。
業種への適合性
団体によっては業種に特化した特別加入団体も存在します。
建設業や運送業など従事者の多い業種の場合に多く、その業種に特化したサービスがある場合も。チェックポイントの一つとして見ておきましょう。
付帯サービス
団体ごとに特典や優待など、労災保険の特別加入に付帯するサービスが異なります。
飲食店や宿泊施設で使えるクーポンなどを用意しているところもあります。選ぶ基準としてはアリでしょう。
団体の所在地
一人親方自身が働く地域・都道府県をカバーしている団体かを確認しましょう。カバーしていない団体の場合、加入することはできません。
その地域に団体そのものがあれば、対面で相談したり加入したりと安心感は強くなります。全国対応の場合、ネット加入や地域が異なっても加入できる利便性があります。
親方プラスはサービス充実
親方プラスは労働局の認可を受けており、スピーディーな加入手続き、充実のサポート体制と優待を用意しています。全国47都道府県対応ですので、安心して加入が可能です。
親方プラスなら・・・
- 即日加入
- 代理申込、代理決済が可能
- 会員優待サービスがついてくる(飲食、宿泊、レジャー)
団体「費用」で選ぶはおすすめしない
一人親方の労災保険料は一律ですが、団体ごとにかかる「費用」は異なります。
特別加入団体でかかる主な費用
費用項目 | 内容 | 補足説明 |
---|---|---|
入会金 | 加入時に必要な費用 | 団体によって異なり、無料~数千円程度 |
年会費 | 団体の運営費として支払う費用 | 5,000円~10,000円程度が一般的 |
事務手数料 | 申請や更新時の手続き費用 | 事務処理にかかる実費として請求されることがある |
※費用の詳細は団体ごとに異なるため、加入前に確認することが重要です。
一人親方労災保険の選び方で、重要になるのが「特別加入団体でかかる費用」です。
入会金、年会費、そして諸々の事務手数料が主な費用となります。これは団体ごとに金額が違う、もしくはない項目もあります。詳細は団体ごとに確認してください。
基本的にはこうした費用が安い方がおトクではあります。ただ、その分サービスに大きな差が出る場合もあるので、費用だけで決めるのはあまりおすすめしません。
団体にかかる費用は経費になる
労災保険料そのものは、個人にかける保険なので事業支出にはならず、経費にはなりません。
しかし、団体に支払う費用は経費計上が可能となります。労災保険料とは別で計算して、確定申告をしっかり行いましょう。
経費や金額感については以下の記事をご覧ください。
やや特殊な団体に注意
一人親方の労災保険は、認可された特別加入団体でなければ取り扱えません。
そんな特別加入団体の中には、やや特殊な活動をする団体も存在します。活動内容が自身の望まない場合もあります。
宗教活動
一部には宗教活動を行う団体もあります。
特に信者になるつもりもない宗教活動をさせられる可能性もあります。後のトラブルや懸念を避けるためにも、インターネットなどで調べた方が良いでしょう。
政治活動
同じく、特定の政党を応援する団体も一部にあります。
こうした団体は、選挙活動の手伝いなどを要求することもあるため、政治活動を望まない一人親方にとっては不本意となります。こちらも団体の内情はしっかり調べることをおすすめします。
【結論】労災保険「おすすめの選び方」
一人親方の労災保険に関し、おすすめの選び方を紹介してきました。
非常に細かく見る項目がありますが、こちらに書かせていただいた項目の「すべてをとりあえず確認」し、比較することをおすすめします。
納得感を得ることは重要
サポート体制、特典、費用。それらを確認し、ご自身にとって何が重要か見極めることが、加入後の満足度や納得感を得るためにも重要です。
加入前に団体に連絡しサービス内容や気になる点もチェックしておきましょう。
一人親方にとって重要な労災保険、しっかりと選びましょう。
投稿者プロフィール

- 代表理事
-
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
『建設業界を元気にしたい!』そんな思いで建設業に従事する方々が抱える問題点や悩み事に少しでもお役に立てれば幸いです。
【略歴】
・2011年 某外資系保険会社に入社
・2013年 労災保険特別加入団体の運営を開始
・2016年 大手生命保険会社100%出資代理店へ転身
・2024年 一人親方労災保険連合会【親方プラス】を設立 現在に至る
【趣味・特技】
キャンプ、つり、スキー、サッカー、ゴルフ…etc