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大工の平均年収を年齢や経験年数別に解説!自営が年収を上げるためにできること

大工の平均年収を年齢や経験年数別に解説!自営が年収を上げるためにできること

大工の中には、「自分の年収が低いのでは」「もう少し給料を上げてほしい」と考える人は多くいます。

大工は経験年数と雇用状態により年収が大きく異なるのが一般的です。

雇われで給料が上がらないなら、独立して一人親方になることを検討している人も少なくありません。

本記事では、大工の年収について年齢や経験年数別に詳しく解説。

給料を上げるコツや、一人親方になったときに手取り収入を増やす方法も紹介します。

大工で給料について悩んでいる人や、退職して個人事業主になるべきか迷っている人は参考にしましょう。

大工の年収は平均485.5万円!年齢や経験年数別の年収も紹介

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によると、大工の年収の全国平均は485.5万円です。

調査では、年収のほか時給や転職したいときの目安になる求人賃金も確認できます。

調査項目 結果
大工の平均年齢 50.2歳
時給 一般:2,175円 短時間:1,678円
ハローワーク求人の月収 28.6万円

参照元:厚生労働省|job tag

調査対象は主に企業や事業所で雇用されて給与を得ている人で、平均年齢は50.2歳とやや高めの水準です。

年齢が上がるほど年収も上がる傾向にあるため、20代の大工にとって平均年収が高いと感じる可能性も。

時給換算すると2,175円で、短期雇用の人に限ると500円ほど下がって1,678円です。

給料への不満から転職を検討するときは、ハローワーク求人の平均月収を参考にしましょう。

令和7年時点の大工求人は、平均月収28.6万円で募集されています。

年収に換算すると、賞与(ボーナス)なしの基本給だけで約343万円です。

大工で平均よりも大きく稼ぎたいときは、独立して一人親方になる選択肢もあります。

大工の年収について、年齢や経験年数別でも分析しました。

年齢別では55歳から59歳が最も高くて約632万円

大工の年収を年齢別に確認すると、55歳から59歳がもっとも高く約632万円です。

大工の年収を年齢別に表すグラフの画像
引用元:大工 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

年齢別の平均年収を表にまとめると以下の通りです。

年齢 平均年収
~19歳 252.69万円
20~24歳 350.82万円
25~29歳 384.13万円
30~34歳 499.52万円
35~39歳 593.32万円
40~44歳 532.55万円
45~49歳 562.28万円
50~54歳 585.92万円
55~59歳 631.91万円
60~64歳 380万円
65~69歳 453万円
70歳~ 452.14万円
参照元:厚生労働省|job tag

19歳以下は技術や社会経験そのものがまだ未熟なため、年収も抑えられがちです。

20~24歳で年収が100万円ほど跳ね上がるのは、以下2つの原因が考えられます。

  • 10代から働いていた大工が経験を積んで年収が上がった
  • 大卒で初任給が高い大手建設会社やハウスメーカーの大工になった

10代では年収が低かった人も、現場で戦力として期待できるようになると収入は上がります。

大卒は10代で就職するより初任給が高い傾向にあるため、経験が未熟でもそれなりの年収で大工を始めやすいです。

平均年収が大きく上がるのは30代以降で、責任ある立場を任せられる年代でもあります。

最も年収が高いのは、現場管理やマネジメント業務に携わる40代後半から50代後半までです。

60歳以降は退職後の再雇用や一線を引いて大工仕事に携わるケースが多く、年収は落ちます。

年収が低いかもと感じている人は、自分の年齢と照らし合わせて転職や独立をするべきか考えましょう。

経験年数は5年を超えると上がる傾向

大工の経験年数別では平均月収が算出されており、5年を超えたあたりから上昇率が上がっているのが分かります。

大工の経験年数別の月収を表すグラフの画像
引用元:大工 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

見習いから一人前に仕事をこなせるようになり、現場監督やさらに上の立場になるほど収入は上がりやすいです。

月収30万円を目指せるのは、経験年数5年目以降と考えましょう。

経験年数が10年以上になると、経験値が増えるだけでなく役職手当や資格手当でも収入が上がります。

大工で雇用されながら年収1,000万円を目指すのは難しい

月収別の人数分布を確認すると、月収30万~40万円台の大工が最も多くの割合を占めています。

大工の月収別の人数分布を表すグラフの画像
引用元:大工 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

上記のグラフを数値に直し、10万円ごとの割合でまとめました。

月収 割合
~19.9万円 5.28%
20万~29.9万円 34.19%
30万~39.9万円 40.79%
40万~49.9万円 16.77%
50万~59.9万円 1.76%
60万~69.9万円 0.62%
70万~79.9万円 0.57%
80万円以上 0%

最も多いのは月収40万円台の人で、全体の4割以上です。

ボーナスを含めず計算すると、月収40万円の年収は480万~580万円程度となります。

年収1,000万円以上を目指したいときは、ボーナスを考慮しても月収は70万円以上ないと厳しいです。

月収70万円台の人は全体の0.57%しかおらず、ひと月に80万円以上稼いでいる人は調査対象にいませんでした。

給与所得者として年収1,000万円を目指すのは難しく、より多くの収入を得たいなら独立して一人親方になる選択肢が見えてきます。

一人親方や自営の年収は営業力と受注量次第で大きく変わる

一人親方(個人事業主)になると、給与のように上限がなく年収1,000万円を目指しやすいです。

しかし年収は営業力と経費管理に大きく影響され、必ずしも収入が増えるとは限りません。

確かな技術力と独立前のコネクション作りは、一人親方になる必要最低限の条件です。

得意先からのリピート発注があれば、単発で案件を受注するより安定した収入を得られます。

仕事の受注数は増やせばいいものではなく、仕事内容に見合った報酬が得られるよう交渉も必要です。

安請け合いばかりでは、どれだけ作業時間を増やしても収入を増やすには限界があります。

材料費に加えて作業に必要な備品の費用、人を雇うなら人件費とさまざまな経費も発生。

大工としての仕事だけでなく、雑務や管理もすべて自分で行う必要があります。

独立して収入アップを目指すなら、雇われている間に技術力だけでなくマネジメント業務についても学びましょう。

大工が年収や給料を上げる4つのコツ

大工が年収アップを目指す方法は主に4つあります。

  • 技術を磨いて作業量を増やす
  • 技術や知識の証明となる資格を取得する
  • 待遇が良い職場に転職する
  • 会社勤めをやめて独立する

大工が年収を上げるには、現場で必要不可欠な人材となるための技術力向上は欠かせません。

資格を取得できれば技術や知識が証明できるため、収入アップに有効です。

いくら技術を磨いても、待遇に限界がある職場で収入アップは見込めないため転職も視野に入れましょう。

営業力や仕事先との関係に自信があるなら、独立して一人親方になるのも一つの手段です。

経験を積んで技術を向上させる

見習いの間は給料が低くても、できる作業を増やして技術を磨けば任される作業が増えます。

作業が上司や会社から評価されれば昇給につながったり手当が出たりと、収入アップを目指しやすいです。

大工は仕事の範囲が広く、作業ごとに習得が必要な技術が異なります。

家の骨組みを組み立てていく作業や下地作りは、補助作業ではなく一人でも任せられる状態を目指しましょう。

室内の床や壁といった内装を仕上げる造作大工は、新築だけでなくリフォームでも重宝されやすいです。

ニーズの高い仕事を得意分野とすれば、待遇改善を訴えやすくなったり転職するときの強みになったりします。

国家資格を取得すると資格手当がもらえる職場もある

大工に関する国家資格を取得すると、技術力や知識の証明となり能力を認められやすいです。

職場によっては資格手当がもらえるケースもあり、分かりやすい昇給の目安となります。

昇給が目指せる主な資格は以下2つです。

  • 建築大工技能士(3級・2級・1級)
  • 建築施工管理技士(2級・1級)

建築大工技能士は、実技と学科試験により大工としての能力を証明する国家資格です。

2級は2年以上、1級は7年以上の実務経験がなければ受験できず、級が上がるほど難易度も高くなります。

履歴書や名刺に資格を載せるときは等級の記載も必須で、1級は技術力のアピールに有効です。

建築施工管理技士は現場監督に必要な資格で、大規模な工事現場では1級の有資格者が必要なケースもあります。

独立して一人親方を目指す人は、雇われている間に資格取得を目指しましょう。

年収が上がる見込みのある職場に転職する

長年働いているのに給料が上がらない、指導する立場になっても昇給がないといった不満がある人は転職も検討しましょう。

規模の小さい工務店や一人親方のもとで働いていると、仕事の受注量に限界があるため大きな昇給は見込めないケースが多いです。

大工の有効求人倍率は2.47倍と高い水準で、人員を募集している企業や工務店を探すのは難しくありません。

給与面を重視して転職先を探すなら、収入に関する細かい条件も確認してから応募を決めましょう。

例えば日給制で雨天で作業が中止される日があると、想定より月収が少なくなる可能性があります。

資格を取得しているなら、資格手当があると最初から高い給与水準で転職が可能です。

休日日数や社会保険の有無も確認し、手取りと待遇のつり合いも考慮して転職先を探しましょう。

※参照元:厚生労働省|job tag

個人事業主として独立して一人親方になる

一人親方になって今より収入を増やせるのは、十分な経験と人脈がある人です。

より収入を増やすには、人を雇って受注量を増やしたり仕事の規模を大きくしたりする必要があります。

仕事の依頼をくれる関係先だけでなく、信頼して作業を頼める人材も必要です。

現在の職場で誰もが認める技術があっても、人間関係がうまくいかないと一人親方になっても収入は増やせません。

独立を目指すときは、技術だけでなく人脈づくりも意識して仕事をこなしましょう。

一人親方として独立した大工が年収を上げる方法

一人親方が年収を上げる方法について、具体的な方法や手取り収入を増やすコツについて解説します。

  • 総合的な営業力を磨く
  • 利益の出る見積もりを立てる
  • 地域での評判を上げて新規顧客の獲得を目指す
  • 青色申告事業者になって節税する
  • 自分の安全管理と健康管理も怠らない

ただ仕事を受注すればいいのではなく、元請けから顧客まで幅広く人脈を築く必要があります。

見積もりは高すぎれば受注につながらず、安すぎれば利益が残りません。

技術力や顧客対応が良いと、地域で評判が上がり仕事の幅を広げやすいです。

一人親方として独立するなら、最初に開業届と青色申告申請書の提出も忘れず行いましょう。

自分の体が資本となるため、安全管理や健康管理の徹底も必要です。

営業力と人脈作りが収入を安定させるための重要ポイント

一人親方となるなら、仕事をやめる前から積極的に人脈作りをして収入の土台を安定させましょう。

元請けから個人の顧客まで幅広い人脈を築くと、安定的に仕事を受注しやすく収入の波を小さくできます。

在職中から取引先に顔を売ったり、技術力を証明したりするのが重要です。

一人親方になったばかりの時期は、関係先に名刺を配って独立の挨拶をしましょう。

営業活動を行うには、一人親方になり仕事を受注できると認知される必要があります。

安心して仕事を任せられる、信頼できる人だと印象付けられるよう丁寧な応対するのが大切です。

仕事先で顧客にも好印象を持ってもらえれば、リピーターになってくれたり新たな顧客獲得のチャンスが生まれたりします。

一人親方については以下でも詳しく解説しているので、参考にして営業活動に活かしましょう。

→ 一人親方について
→ 一人親方の請負契約について

的確な経費管理や見積もりができる体制を整える

一人親方が収入を上げるには、受注を増やすだけでなく利益が残る見積もりを出したり経費管理の徹底が重要です。

受注金額は安いほど発注を受けやすいですが、利益が出しにくく働きづめになっても大きな利益は出ません。

材料費や人を雇うのに必要な費用を正しく把握した上で、利益が残る金額で受注する櫃お湯があります。

一度安請け合いをしてしまうと、今後も同じ価格帯を求められる可能性が高いです。

長過ぎる勤務時間は、仕事中の事故や健康を損なうといったトラブルを招きます。

諸経費もいい加減に計算せず、受けた仕事で利益が出るよう受注金額に反映しましょう。

一人親方は自営業のため日当を意識しづらいです。

収支を正しく把握して、1日あたりいくらの利益が出せるかを意識すると仕事量と利益のバランスが取りやすくなります。。

一人親方の日当については以下でも詳しく解説しているので、気になる人は参考にしましょう。

→ 一人親方の日当

技術の向上を怠らず地域での評判を上げる

一人親方が収入を増やすには、技術を向上させるだけでなく地域の評判も気にする必要があります。

一人親方になりたてのときは、地域の工務店や建設会社に挨拶に行き存在を知ってもらいましょう。

仕事を受注したら、仕事内容だけでなく誠実な態度のコミュニケーションも必要です。

遅刻が多かったり報連相が疎かだったりすると、いくら技術はよくても信用が得られずリピート発注につながりません。

評判が悪くなると、金額の安い案件しか受注できなくなったり仕事そのものがなくなったりと悪循環に陥ります。

技術とコミュニケーションがともに良ければ、地域での良い評判が広がり受注金額が高くても納得されやすいです。

地域で評判を上げれば、結果として年収アップにもつながります。

青色申告事業者になったほうが節税で手取りを増やしやすい

一人親方になるときは、最初に税務署で開業届と青色申告申請書を提出しましょう。

開業届は事業を始める人は提出が必要です。

青色申告は確定申告方法の1つで、白色申告よりも節税しやすいです。

所得から最大65万円の控除が受けられるほか、赤字を翌年に繰り越して翌年以降の黒字と相殺できます。

記帳は白色申告と比べて複雑になるものの、確定申告に対応する会計ソフトを利用したり税理士に依頼したりすれば負担は大きくありません。

なお、確定申告そのものを行わないと無申告として税務調査が入り無申告加算税の支払いを求められます。

確定申告や帳簿付けは、雇われていた頃には無縁だった人も少なくありません。

重要な業務のため、分からないまま放置せずに独立前から経理面についても勉強して準備を進めましょう。

労災保険に加入し自身の安全管理や健康管理も徹底する

一人親方は雇われ大工と違って労災保険への加入が必須ではありません。

しかし、大手ゼネコン系列の下請け仕事を受注する際はほぼ100%労災保険の特別加入が必要です。

労災加入が任意の現場でも、一人親方で万が一の事故が起きると収入が途絶えるリスクがあります。

一人親方になったら、必須ではなくても労災保険に加入しましょう。

仕事中の事故が原因で休業して療養が必要になったとき、生活費や治療費の補償が受けられます。

親方プラスなら即時加入できて保険料は毎月払いも選べる

労災保険への加入を検討している一人親方は、親方プラスの利用を検討しましょう。

親方プラスは一人親方労災保険を扱っており、以下の特徴があります。

  • 即日加入
  • いつでも脱退や再入会ができる
  • 代理申込、代理決済が可能
  • 会員優待サービスがついてくる(飲食、宿泊、レジャー)

申し込んだ当日中に加入できるため、大手から下請けの仕事を受注してすぐにでも手続きが進められます。

親方プラスは月払いに対応しており、必要なときだけの加入も可能。

受注がない月があるなら、一旦脱退して必要なときに再申込すれば経費が無駄になりません。

保険に加入する本人以外が代理で申し込みや支払いができ、手続き面での柔軟性も高いです。

優待サービスも充実しており、全国の宿泊施設や飲食店の割引が受けられるのも嬉しいポイント。

少ない負担でもしもの事故に備えながら、充実した休日を過ごしたい人は親方プラスに加入しましょう。

詳細は親方プラスで

大工の一人親方になり年収を上げたい人は計画的に独立しよう

大工は雇われて給与収入を得ているうちは収入に上限があります。

一人親方になれば、自分の営業力や裁量次第で年収1,000万円以上は可能です。

年収を上げるには、地道な営業活動と適切な見積もりで着実に利益を増やすのが重要です。

収入アップを目指して独立を考えているなら、今の職場に在籍しているうちに国家資格をとったり人脈を広げたりしましょう。

投稿者プロフィール
一人親方労災保険連合会 浅井淳平
一人親方労災保険連合会 浅井淳平代表理事
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
『建設業界を元気にしたい!』そんな思いで建設業に従事する方々が抱える問題点や悩み事に少しでもお役に立てれば幸いです。
【略歴】
・2011年 某外資系保険会社に入社
・2013年 労災保険特別加入団体の運営を開始
・2016年 大手生命保険会社100%出資代理店へ転身
・2024年 一人親方労災保険連合会【親方プラス】を設立 現在に至る
【趣味・特技】
キャンプ、つり、スキー、サッカー、ゴルフ…etc
 
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