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モアタイムシステムとはどんなシステム?対応銀行一覧や不参加銀行の紹介とすぐに反映されないケースもチェック

モアタイムシステムとはどんなシステム?対応銀行一覧や不参加銀行の紹介とすぐに反映されないケースもチェック

「モアタイムシステムって一体何?」「使っている銀行はモアタイムシステムに対応している?」といった疑問を持っている人は少なくありません。

モアタイムシステムは営業時間以外でも銀行間の即時振込を可能にする仕組みです。

この記事ではモアタイムシステムの概要やコアタイムシステムとの違いを分かりやすく解説します。

具体的な参加金融機関と不参加の金融機関も具体的に紹介。

一方で、モアタイムシステムに参加している金融機関でも、振り込みが即時反映されないケースもあります。

急な振込時や休日に焦ることがないよう、モアタイムシステムについて知っておきたい人は最後まで読み進めていきましょう。

モアタイムシステムの概要とコアタイムシステムとの違い

モアタイムシステムの概要とコアタイムシステムとの違いは、以下の通りです。

時間帯 稼働するシステム
平日8:30~15:30 コアタイムシステム
平日15:30~翌8:30(夜間)・休日 モアタイムシステム

モアタイムシステムとコアタイムシステムは、いずれも銀行間の資金移動を担うシステムです。

両者の違いはシンプルで、コアタイムシステムは銀行の営業時間内、モアタイムシステムは銀行の営業時間外の平日夜間や土日祝日に対応しています。

モアタイムシステム稼働開始当初に約500社だった参加金融機関は、信用金庫や農協なども加わり現在1,000社を超える規模に拡大。

モアタイムシステムを稼働以降は、以下の日常のちょっとした場面で助かったと感じる人も増えています。

  • 日曜の夜に子どもの学校の集金を振り込めた
  • 土曜の朝にの売上金をすぐ振り込んでもらえた

振込可能な時間帯が増えた一方で、振込処理日と通帳への記帳日にズレが出る金融機関もある点は、注意しておきたいポイントです。

正確な振込日や記帳日が必要なときは、送金後に通帳やアプリで日付をしっかりと確認しておきましょう。

モアタイムシステムとは平日夜間や土日祝日の振り込みができる仕組み

モアタイムシステムとは、平日夜間や土日祝日でも銀行振り込みができる仕組みです。

国内の銀行間送金を支える基盤システム「全銀システム」の一部として組み込まれており、参加している金融機関同士であれば、24時間365日リアルタイムで処理が可能です。

「全国銀行データ通信システム」、通称「全銀システム」は、全国銀行内国為替制度に加盟する銀行間の内国為替取引に関する通知の送受信、および当該取引によって生じる銀行間の為替決済額の算出・清算などを集中的に行うオンラインシステムのことで、わが国の決済システムの中核として大きな役割を果たしています。

引用:全銀システムとは|ZENGIN SYSTEM

例えば銀行窓口が閉まっている平日の夜や土日祝日に他行へ振り込みをすると、以前は翌営業日まで処理が持ち越されていました。

モアタイムシステムに参加していれば、その場で相手の口座に入金されます。

以下の急ぎで仕送りや支払いをしたいときに役立ちます。

  • 連休中に離れて暮らす息子に仕送りをしたい
  • 土曜日にネット通販で購入した商品の代金を振り込みたい
  • 取引先へ急ぎで支払いをしなければならない

一方でモアタイムシステムを採用していない金融機関から、銀行の営業時間を過ぎて振り込みをすると、翌営業日扱いのままです。

「日曜が期限のマンションの管理費を、土曜の夜にスマホから振り込んだつもりが、実際に相手に届いたのは月曜だった」といった行き違いも起こり得ます。

モアタイムシステムなら気づいたときにすぐ送れる安心感があり、急いでいるときの心強い味方になります。

コアタイムシステムは平日の限られた時間のみ振込可能

コアタイムシステムは、平日の決まった時間帯にだけ振り込みができる仕組みを言います。

1973年の稼働以来、長年にわたって日本国内の銀行間送金を支えてきた基盤です。

モアタイムシステムが登場する以前は、コアタイムシステムが銀行振り込みの中心を担っていました。

平日の8:30から15:30までがコアタイムと呼ばれる時間帯で、他行への振り込みも数秒から数分程度で受取口座に反映されます。

コアタイムシステムの特徴は以下の通りです。

  • 対応時間は平日8:30~15:30
  • 振込額の上限なし
  • 対応時間内はリアルタイムで振込処理
  • 給与や賞与、口座振替などの一括振り込みにも対応

振込額に上限はなく、給与や賞与など一括操作による振り込みにも対応可能です。

コアタイムを過ぎてしまうと、処理は翌営業日のコアタイムまで持ち越されます。

平日の夜間や土日祝日には対応していないため、「仕事が終わってから振り込もうと思ったら、もう間に合わなかった」という経験をした人も少なくありませんでした。

時間的な制約を補う形で導入されたのがモアタイムシステムです。

現在はモアタイムシステムとコアタイムシステムが組み合わさり、参加金融機関間であれば24時間365日、決済や送金をリアルタイムで処理できる体制が整っています。

通帳に記帳される日付が実際の振込日と異なるときがある

モアタイムシステムを利用して振り込みをしても、通帳の記帳日と実際に送金した日が異なるときがあるのは覚えておきたいポイントです。

金融機関のシステムによっては以下が別の日付として扱われるケースも。

  • 振込依頼日
  • システム処理日
  • 通帳への記帳日

例えば8月1日(土)の深夜0時05分に振込依頼をすると、振込依頼日とシステム処理日はどちらも8月1日(土)です。

しかし金融機関によっては、通帳への記帳日が翌営業日である8月3日(月)の営業時間以降にずれるケースもあります。

振込依頼日時 振込依頼日 システム処理日 通帳への記帳日
8月1日(土)0:05 8月1日(土) 8月1日(土) 8月3日(月)営業時間以降
8月2日(日)21:00 8月2日(日) 8月2日(日) 8月3日(月)営業時間以降
8月7日(金)23:50 8月7日(金) 8月8日(土) 8月10日(月)営業時間以降

同様に8月2日(日)21時00分に振込依頼をしたケースでも、依頼日と処理日はともに8月2日(日)ですが、記帳日は8月3日(月)の営業時間以降です。

一方、8月7日(金)23時50分に振込依頼をしたときは少し異なります。

依頼日は8月7日(金)のままですが、深夜0時をまわるタイミングにあたるため、システム処理日は翌日の8月8日(土)にずれる結果に。

記帳日はさらに後ろへずれ込み、8月10日(月)の営業時間以降になります。

「習い事の会費を振り込んだのに、家計簿の日付と通帳の日付が合わなくて記録が混乱した」といったケースも起こりがちです。

深夜0時前後や土日をまたぐタイミングで振込依頼をすると、依頼日や処理日、記帳日の3つが必ずしも一致せず、それぞれ数日ずれるケースがある点は知っておきましょう。

確実に手続きしたい日が決まっている人や不安な人は、事前に銀行窓口や公式サイトで運用ルールを確認しておくと安心です。

モアタイムシステムが始まったのはいつから?

モアタイムシステムは2018年10月9日に始まりました。

日本国内における銀行間の資金決済インフラを高度化するための重要な取り組みの1つとして導入されたシステムです。

稼働開始当初は、三菱UFJ銀行や三井住友銀行といった大手銀行を中心に、地方銀行も含めて約500社の金融機関が参加していました。

「金曜の夜に取引先へ急ぎで支払いをしたい」といったニーズに対応できるようになったのは、モアタイムシステム導入前後の時期からです。

以降、参加する金融機関は徐々に拡大し、現在では約1,000社を超える金融機関がモアタイムシステムに参加しています。

参加金融機関の広がりは、地域に根差した以下の金融機関にも及び、段階的に参加が増えました。

  • 信用金庫や信用組合
  • 労働金庫
  • 農業協同組合
  • 漁業協同組合

地方の信用金庫にメイン口座を持つ人でも、実家への仕送りや子どものPTA会費の振り込みを深夜や休日に送金をすぐに済ませられるようになりました。

個人や中小企業を含む幅広い利用者が、より便利かつスピーディーな資金移動の恩恵を受けられる環境が整いつつあると言えます。

モアタイムシステムの導入と拡大の背景には、政府が推進するキャッシュレス社会の実現や、資金決済インフラ全体の高度化といった政策的な狙いも。

デジタル化が進み、いつでもどこでも安心して資金をやり取りできることが求められる場面も多いです。

モアタイムシステムは中核を担う仕組みとして今後も重要性を増していくと考えられています。

モアタイムシステムに対応している銀行一覧の調べ方と不参加銀行の例

モアタイムシステムに対応している銀行一覧や不参加銀行は、全国銀行資金決済ネットワークの公式サイトで誰でも簡単に確認できます。

三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行をはじめ、普段の生活で口座を持っている人が多い都市銀行や地方銀行は、すでにほとんどが参加済みです。

以前は不参加だった金融機関もモアタイムシステムへ参加する例があり、参加金融機関は年々増加傾向にあります。

一方で、あおぞら銀行や信託銀行の一部などいまだにモアタイムシステムに加わっていない金融機関も残っています。

「参加していると思って大型連休中に振込処理したのに支払いが遅れてしまった」と焦る可能性もないとは言えません。

自分が利用している金融機関がモアタイムシステムの対象かどうかは、最新の一覧表で事前にチェックしておきましょう。

最新の加入状況は全銀ネットのサイトから確認する

モアタイムシステムの最新の加入状況は全銀ネットのサイトから確認しましょう。

公式サイトでは、最新情報がPDF形式で公開されています。

参加金融機関は業態別にまとめられ、五十音順で並んでいるため、自分が利用している金融機関や振込先の金融機関もすぐに見つけられます。

2026年5月7日時点の参加金融機関数は、以下の通りです。

項目 金融機関数
都市銀行 5社
地方銀行 61社
第二地銀協加盟銀行 34社
信託銀行 4社
外国銀行 3社
信用金庫 254社
信用組合 138社
労働金庫 14社
信用農業組合連合会・農業協同組合 523社
信用漁業協同組合連合会・漁業協同組合 12社
その他銀行等 17社

参加金融機関は年々増加しており、掲載内容も定期的に更新されています。

特に以下の新しい銀行口座を使い始めたタイミングでは、自分が利用する金融機関が対象かどうかの確認は大切です。

  • 引っ越しを機に地方の銀行に口座を作った
  • 転職や転勤を機に給与受取用の銀行を変えた
  • 子どもの入学に合わせて学校指定銀行口座を新しく開設した

急ぎの状況で焦らないためにも、事前に確認しておきましょう。

三菱UFJやゆうちょ銀行など大手銀行の多くは参加している

三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行など、全国的に知名度の高い大手銀行の多くはすでにモアタイムシステムに参加しています。

代表的な参加金融機関は下記の通りです。

項目 銀行名
都市銀行 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行
地方銀行 北海道銀行、青森みちのく銀行、秋田銀行、北都銀行、荘内銀行、山形銀行、岩手銀行、東北銀行、七十七銀行、東邦銀行、群馬銀行、足利銀行、常陽銀行、筑波銀行、武蔵野銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、きらぼし銀行、横浜銀行、第四北越銀行、山梨中央銀行、八十二長野銀行、北陸銀行、富山銀行、北國銀行、福井銀行、静岡銀行、スルガ銀行、清水銀行、大立共立銀行、十六銀行、三十三銀行、百五銀行、滋賀銀行、京都銀行、関西みらい銀行、池田泉州う銀行、南都銀行、紀陽銀行、但馬銀行、鳥取銀行、山陰合同銀行、中国銀行、広島銀行、山口銀行、阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行、四国銀行、福岡銀行、筑邦銀行、佐賀銀行、十八親和銀行、肥後銀行、大分銀行、宮崎銀行、鹿児島銀行、琉球銀行、沖縄銀行、西日本シティ銀行、北九州銀行
ゆうちょ・ネット銀行・その他 ゆうちょ銀行、イオン銀行、商工組合中央金庫、SBJ新生銀行、SBJ銀行、楽天銀行、ローソン銀行、ソニー銀行、auじぶん銀行、大和ネクスト銀行、みんなの銀行、住信SBI銀行、UI銀行、GMOあおぞらネット銀行、ワイズ・ペイメンツ・ジャパン

日常的に利用する大手銀行に加え、地方銀行の大半がすでにモアタイムシステムに対応済みです。

ゆうちょ銀行やネット銀行の加入例も多く、「ネット銀行だから振り込みが遅い」といった心配もありません。

まずは自分のメインバンクが参加金融機関の一覧表に含まれているか確認してみましょう。

モアタイムシステムは不参加の銀行もある

モアタイムシステムには不参加の銀行も一部あり、不参加だと24時間365日即時振り込みには対応していません。

2026年5月7日時点でモアタイムシステムに不参加の金融機関は、以下の通りです。

業態 金融機関名
普通銀行 あおぞら銀行
信託銀行 SMBC信託銀行、新生信託銀行、日証金信託銀行、農中信託銀行、野村信託銀行、日本カストディ銀行、日本マスタートラスト信託銀行、ステート・ストリート信託銀行、ニューヨークメロン信託銀行
外国銀行 ニューヨークメロン銀行、ドイツ銀行、中國銀行
信用組合 山形県医師信用組合、三重県職員信用組合、呉市職員信用組合、福岡県医師信用組合、福岡県庁信用組合
漁業協同組合 山形県漁業協同組合、天草漁業協同組合、苫小牧漁業協同組合

以前は未参加だった以下の金融機関も、現在ではモアタイムシステムに参加しています。

  • みずほ銀行
  • セブン銀行
  • ローソン銀行
  • GMOあおぞらネット銀行
  • みんなの銀行

不参加の金融機関がゼロになったわけではないものの、参加する金融機関が増えているのが実情です。

日常的に利用している人の多い都市銀行や地方銀行、主要なネット銀行の多くはモアタイムシステムに参加しています

不参加が原因で振り込みが遅れてしまうという事態は、以前に比べてかなり少なくなっていますが、念のため対応状況のみ確認しておきましょう

モアタイムシステムが稼働してできるようになったこと2選

モアタイムシステムの稼働でできるようになったことは、以下の2つです。

  • 金融機関が休みの大型連休中の振り込み
  • ネット通販や消費者金融利用時の即時振り込み

例えば、以下の大型連休中の急な悩みを解消してくれます。

  • 旅行先で思いのほかショッピングをしてしまって出費がかさんだ
  • 家族が遠方から帰省するための交通費を急ぎで振り込みたい

ネット通販や消費者金融、証券会社での取引も、金融機関の営業時間外や休みの土日祝日に振込処理をしても、振り込みがすぐに反映されます。

「セール中の商品が決済遅れで購入ができなかった」「振込反映まで時間がかかって資金繰りが上手くいかなかった」といったケースも、今ではスムーズに処理可能。

モアタイムシステムの稼働開始は、さまざまな取り引きの利便性向上につながっています。

大型連休や年末年始の振り込みが可能になった

モアタイムシステムの稼働によって、下記の大型連休にも振り込みが可能になりました。

  • ゴールデンウィーク
  • お盆休み
  • シルバーウィーク
  • 年末年始

今までは銀行の窓口が閉まる年末年始やゴールデンウィーク中に振り込みをしても、入金されるのは金融機関の翌営業日の朝まで確認できませんでした。

大型連休中に以下の支払いが必要になっても、連休明けを待たずに対応できるのは大きなメリットです。

  • 家賃
  • 教育費
  • 仕送り
  • 旅費

以下の心配事もなくなります。

  • 年末年始に急な冠婚葬祭が入り、御祝儀やお香典の立替金をすぐに家族へ渡したい
  • シルバーウィーク中に旅行の追加代金が発生し、旅行会社への支払期限が連休中に来てしまった

モアタイムシステム対応前は、GWのような大型連休があると、口座振替の引き落としが連休明けにずれ込むケースがあり、残高不足に注意する必要がありました。

今では連休の真ん中であっても必要な支払いをそのタイミングで完了させられるため、後回しにしていた支払いも、思いついたときに片付けられます。

ネットショッピングや消費者金融を利用時もすぐに振り込みできる

ネットショッピングや消費者金融の利用時も、銀行の営業時間外にすぐに振り込みができます。

以下の取引時には、メリットが大きいです。

取引内容 メリット恩恵
ネット通販(ECサイト) ・着金までのタイムラグ解消で確認が早まる ・発送の即日対応が可能 ・ネット通販の利便性向上
消費者金融・カードローン・キャッシング ・個人向け融資のカードローンやキャッシングはその場で借入可 ・消費者金融は審査に通れば即日借入可
証券会社・FX業者 ・土日祝日の振り込みでも取引口座へ即時反映 ・スムーズな資金移動ができる

消費者金融からの融資を受ける際も、モアタイムシステムの導入以降は審査完了後なら深夜や休日でも即時に振り込みが行われます。

「今すぐお金が必要」といった緊急時にも柔軟な対応が可能です。

例えば大手消費者金融のプロミスでは、インターネット振り込みを利用すれば最短10秒で口座への入金が完了します。

以前であれば消費者金融の審査に通過していても、銀行の営業時間外で振り込みは週明けといったケースもありました。

モアタイムシステムに対応した金融機関同士であれば、深夜や祝日でもお金を受け取れます。

証券会社やFX業者での取引でも、休日中に急に資金を動かしたい場面でスムーズに対応できるため、スムーズな資金移動を求める人には嬉しいシステムです。

モアタイムシステムでもすぐに反映されないケース5選

モアタイムシステムを利用していても、すぐに反映されない以下の5つのケースがあります。

  • 送金側と振込先の両方がモアタイムシステムに対応していない
  • 各金融機関のメンテナンス時間中
  • 24時間対応していない金融機関もある
  • 企業が従業員に支払う給与や賞与はそもそも対象外
  • 1回あたりの振込額が1億円を超えている

送金側と受取側の両行が対応していないときや、金融機関がシステムメンテナンスを行っている時間帯は、そもそも振込自体が機能しません。

参加金融機関でも接続時間が24時間とは限らず、銀行によって独自の停止時間を設けているケースもあります。

会社が行う給与や賞与の一括振り込みはモアタイムシステムの対象外で、コアタイムシステムでの処理が基本です。

1回あたり1億円を超える高額振り込みも利用できません。

思わぬタイミングで「振り込んだのに届いていない」と焦らないためにも、モアタイムシステムの例外をあらかじめ押さえておきましょう。

送金側と受取側の両行が対応していないとすぐに反映されない

送金側と受取側の両行がモアタイムシステムに対応していないと、振り込みはすぐには反映されません。

口座への入金がすぐに反映されるのは、送金側と受取側の両方の銀行がモアタイムシステムに参加しているときに限られます。

例えば深夜に振込処理を行ったとすれば、自分の口座がモアタイムシステム未対応だと、振込先の銀行が対応していても、リアルタイムでの入金はできません。

一方で、自分の口座は対応していても振込先の銀行が対応していなければ、振り込みの反映が翌営業日の営業時間以降にずれてしまいます。

「深夜のうちに手続きをしたのに、相手にはすぐ届かなかった」といったケースが、送金側と受取側の両方に起こり得ます。

振込処理は全銀システムを経由して2つの金融機関をつなぐ仕組みのため、片方だけがモアタイムシステムに参加していても、即時反映は成立しません。

両方が対応していれば、「月曜日の朝一には支払いする必要があるため日曜日までに送金してほしい」といった要望にも対応できます。

急ぎで振り込む前には、送金側だけでなく受取側の銀行もモアタイムシステムに参加しているかの確認しておきましょう。

金融機関のメンテナンス時間中は使えない

金融機関のシステムメンテナンス時間中は、モアタイムシステムの参加銀行であっても即時振り込みはできません。

各金融機関は定期的にシステムを整備する必要があり、作業を行っている間は全銀システムへの接続が一時的にストップします。

メンテナンス中に振り込みを行うと、自動的に翌営業日扱いや時間外扱いとして処理される仕組みです。

メンテナンスの時間帯は銀行ごとに異なり、深夜帯だけ休止する銀行もあれば、週末の特定時間のみ休止する銀行もあります。

金融機関名 メンテナンスをしている時間
三菱UFJ銀行 毎月第2土曜日 21:00~翌7:00
三井住友銀行 毎週日曜日 21:00~翌7:00
みずほ銀行 毎週土曜日 22:00~翌8:00/毎週0:00~翌7:00
りそな銀行 毎月第1月曜日2:00~6:00/毎月第2土曜日23:00~翌6:00
埼玉りそな銀行 毎月第1月曜日2:00~6:00/毎月第2土曜日23:00~翌6:00

「みずほ銀行から家賃を振り込もうとしたら、ちょうど毎月第2土曜日のメンテナンス時間に当たっていて、翌日扱いになってしまった」といった例も起こりがちなパターンです。

2019年には全銀システム自体の更新作業があり、モアタイムシステムが一時的に停止した例もあります。

2019年11月1日(金)15:00~11月3日(日)24:00は、銀行間の振込を取り扱う全銀システムの更改のため、他行あての即時振込をご利用いただけません。 当該期間にATMや三菱UFJダイレクトで受付した他行あてのお振り込みは、翌窓口営業日扱いとなり、11月5日(火)のご入金となります。

引用:全銀システムの更改に伴う他行あて即時振込のお取り扱いについて | 三菱UFJ銀行

大規模な更改作業は数年に一度のペースで実施される可能性があるので、頭の片隅においておきましょう。

メンテナンスの予定は各金融機関の公式サイトやアプリのお知らせで前もって告知されているので、気になる人はメンテナンス情報も一緒にチェックするのがおすすめです。

金融機関によっては24時間対応しているとは限らない

モアタイムシステムの参加金融機関であっても、すべての金融機関が24時間対応しているわけではありません。

金融機関ごとに、モアタイムシステムへの接続予定時間が個別に設定されています。

モアタイムシステムはあくまで24時間365日対応が可能な仕組みで、実際にどの時間帯まで接続できるかは各金融機関が任意で決めるルールです。

持続停止時間を設けている主な金融機関は、以下の通りです。

金融機関名 モアタイムシステム停止時間
三井住友銀行、山形銀行、東邦銀行、筑波銀行、武蔵野銀行、千葉銀行、第四北越銀行、八十二長野銀行、中国銀行、阿波銀行、 21:00~翌7:00
北都銀行、荘内銀行、 21:00~翌8:00
大和ネクスト銀行、オリックス銀行、JPモルガン・チェース銀行 土曜日、日曜日接続なし
UI銀行 毎日23:50~翌8:30接続なし
群馬銀行 毎日23:45~翌0:15接続なし
滋賀銀行 毎日23:40~翌0:02接続なし
広島銀行、伊予銀行、福岡銀行、十八親和銀行、 土曜日21:00~翌7:00
筑邦銀行 毎日23:00~翌0:55接続なし
佐賀銀行 毎日23:00~翌7:00接続なし

同じモアタイムシステムに参加している金融機関の振り込みでも、時間帯によって片方が持続停止時間なら即時反映されず、翌営業日扱いになるときがあります。

「日曜日の22時に三菱UFJ銀行から三井住友銀行の家族の口座へ生活費を振り込んだ」といったケースでは、受取側の三井住友銀行が接続停止時間です。

実際に振り込みが反映されるのは月曜日の朝以降になります。

「土曜の夜に群馬銀行の口座を持つ友人へ振り込もうとしたら、少し待たされた」といったケースも。

全銀ネットの公式サイトで各金融機関の接続予定時間一覧を公開しています。

「モアタイムシステムに参加している銀行なのに振り込みできない」「参加金融機関同士なのに振り込みが反映されない」といったときは、接続時間を確認してみましょう。

会社が行う給与や賞与の振り込みは対象外

会社が行う以下の一括振り込みは、モアタイムシステムの対象外で、コアタイムシステムで処理されるのが一般的です。

  • 給与
  • 賞与
  • 総合振り込み

給与や賞与は数百人や数千人分の社員の送金データをまとめて一度に転送しなければならず、個人間の1件ずつの振り込みとは処理の性質が異なります。

個人が行う振り込みなら1件ごとにその場で処理が終わりますが、会社の給与システムは多くの社員分をひとつのデータにまとめてから銀行へ送信する仕組みです。

仕組みが違えば、モアタイムシステムの枠組みでは扱えません。

例えば金曜の夜に会社側が給与の送金データを送信しても、実際に従業員の口座へ入金されるのは、翌営業日である月曜日の朝以降です。

土日をまたぐタイミングでは、コアタイムシステムが稼働する平日の営業時間まで処理が持ち越されるため、入金までにさらに時間がかかるケースもあります。

以下の経験で焦った人も少なくないはずです。

  • ボーナス支給日が25日だから日付が変わった瞬間にモバイルバンキングで入金を確認したのに入金されていなかった
  • 給料日のはずなのに、朝口座を見てもまだ入っていない

上記の状況はシステムの不具合ではなく、給与や賞与の一括振り込みがモアタイムシステムの対象外のためです。

給料日が土日や祝日にあたる場合は、実際の入金が数日後にずれ込むケースも珍しくないため、当日焦らないよう、あらかじめカレンダーで営業日を確認しましょう。

1回あたりの振込額が1億円を超えるときは利用不可

モアタイムシステムは、1回あたりの振込額が1億円を超えるときは利用不可です。

1回あたりの振込額は、1億円未満に限定されています。

上限額を1億円未満に限定している理由は以下の通りです。

  • 大量の資金移動によるシステムへの負荷を抑える
  • 高額送金による犯罪リスクを未然に防ぐ

例えば以下の状況は、モアタイムシステムでは処理できず、翌営業日のコアタイムシステム時間帯まで待つ必要があります。

  • 不動産の売買代金として1億5,000万円を平日夜に振り込みたい
  • 日曜日に事業拡大のための設備投資資金1億5,000万円を取引先に振り込みたい
  • 連休中に会社の資金繰りのため関連会社へ1億円を超える一時貸付を行いたい

いずれも個人の日常的な支払いというより、事業資金や不動産取引に関わる場面で起こりやすいケースです。

高額な送金を予定している人は、平日8:30〜15:30のコアタイムシステム時間帯に合わせて手続きを進めましょう。

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