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労災保険の特別加入「有効期限」は何年?一人親方の更新方法や保険料をプロが解説

労災保険の特別加入「有効期限」は何年?一人親方の更新方法や保険料をプロが解説

労災保険に特別加入して気になる点の一つが「有効期限」です。

仮に一人親方が事故でケガをした際、労災保険が「期限切れ」になっていて補償を受けられない……と最悪のパターンを想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では労災保険の特別加入の有効期限について詳しく解説します。保険料や更新に関しても説明させていただきますので、ぜひご覧ください。

労災保険特別加入の有効期限は1年間

労災保険の特別加入に関し、有効期限は基本的に4月1日から3月31日までの1年間で、更新が必要になります。

注意点としては、加入した年度の3月31日が期限になることです。年度の途中で加入しても3月31日が期限です。

更新を忘れず

3月31日が期限ですのでそれまでに更新手続きを行い、保険料を納付する必要があります。

更新をしないと自動的に補償は終了となってしまいます。放置している間に事故が起これば、当然ですが補償を受けることはできません。

あると思っていた補償がない精神的、経済的痛手は相当なものです。更新は必ずするようにしましょう。

労災保険の特別加入おさらい

労災保険の特別加入は、建設業など特定業務を請け負う一人親方が、特別に加入できる制度です。

一人親方は労働者ではないため、本来労災保険の加入対象ではありません。しかし、業務内容や請負の状況が労働者に極めて近いため、労災保険の対象となるのです。

特別加入は、労働局が認可した特別加入団体に入ることで労災保険に加入できます。

一人親方の対象かどうかも確認して加入を

一人親方は建築工事、大工工事、官工事、電気工事、造園工事や、機械器具設置工事などが一般的な対象で、労災保険の特別加入が可能です。自身の仕事が対象かしっかり確認しましょう。

一人親方の仕事は危険が伴うことも多いため、労災保険の特別加入は非常に重要です。有効期限などは必ず確認しましょう。

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労災保険特別加入の更新方法

更新手順の画像

労災保険の特別加入は任意での更新が必要で、一人親方にとって非常に重要です。

では、どうやって更新をすれば良いのかをここで説明させていただきます。加入する団体によって手続きの細かな部分は変わるかもしれませんが、基本的には以下で説明する内容となります。

手続きステップ 内容 補足
① 更新通知の確認 特別加入団体(組合)から更新の案内(保険料納付書)が届く。 通常 3月頃 に通知が届く。
② 必要書類の提出 更新時に必要な書類を提出する。 加入団体により必要書類が異なる。
③ 労災保険料の支払い 納付期限までに保険料を支払う(通常4月中)。 支払い方法は加入先により異なる。
④ 更新完了 保険料を納付し、手続き完了後 新年度の労災保険証が発行 される。 これで、4月1日以降も特別加入の補償が継続。

①更新通知の確認

基本的に労災保険の更新案内は団体ごとにメールや書面などで届きます。特別加入団体(組合)からは「保険料納付書」の形で届きますので、忘れず確認してください。

本人が意識しなくても通知が届くのは非常に助かるところです。通知は絶対に見逃さないようにしましょう。

②必要書類の提出

更新通知を確認したら、必要な書類を提出しましょう。

内容は団体によって異なります。更新の申請書を提出する場合も多いので、各団体からの通知を確認しましょう。

③労災保険料の支払い

書類を提出したら、納付期限までに保険料を支払いましょう。通常は4月中に支払うのが期限ですが、団体によって異なります。

労災保険料の支払方法も加入団体によって異なります。銀行振込やクレジットカード決済などの種類があります。

④更新完了

保険料を支払えば、更新完了です。

その後、新年度の労災保険証が発行されますので、また1年間労災保険の補償対象となるのです。

親方プラスではスムーズな更新の他、クレジットカード決済可能や各種優待サービスも用意しています。

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労災保険の更新で番号は変わるか

一人親方の労災保険は労災保険番号+整理番号(労働局と団体側で共通管理しています)で加入する個人を管理しています。

前述のように労災保険を更新し有効期限を1年延ばしても、労災保険番号は変わらず、他の対応は必要になりません。

気を付けなければならないのは「特別加入団体を変える時」です。

加入団体を変えると整理番号が変わる

これまでの加入団体を退会し別の団体に切り替えると、整理番号が変更になります。

仮に加入団体を変更して労災保険に再加入した場合、変更となった整理番号を間違えず元請企業などに伝えるようにしましょう。

以下では労災保険番号について詳しい解説をしています。併せてご確認ください。

詳細はコチラ

労災保険期限の更新で健康診断は必要ない

労災保険の有効期限を更新した際、改めての健康診断は必要ありません。

ですが、例えば以下のような業務を行っている場合、または今後行う場合には健康診断を求められる可能性があります。

改めて健康診断が必要な仕事

業種・作業内容 必要な健康診断の種類 主なリスク要因
トンネル・地下作業 特殊健康診断(粉じん・酸欠) シリカ粉じん・酸欠・崩落
鉱業・採石業 特殊健康診断(粉じん) 粉じん・爆発リスク
塗装業・化学薬品を扱う作業 特殊健康診断(有機溶剤) 有機溶剤中毒
溶接・金属加工業 特殊健康診断(鉛・金属) 鉛中毒・有害金属暴露
騒音作業(解体・重機オペレーター) 特殊健康診断(騒音) 聴覚障害
電動工具・チェーンソーを使用する作業 特殊健康診断(振動障害) 手腕振動障害(白ろう病)
アスベスト除去作業 特殊健康診断(石綿) 石綿肺・じん肺

上記のような業務を前年の途中で開始した場合、次の更新時に健康診断を求められることもあります。

業種によってリスクもさまざまですので、自身の業務内容が該当するのかどうかを確認しておくことも大切でしょう。

労災保険の特別加入は有効期限更新を忘れない

労災保険の特別加入に関し、有効期限や更新の方法を説明してきました。

特に一人親方は任意で労災保険に特別加入していますので、更新は自身で行わなければなりません。

大抵は加入する団体から通知が来ますので、毎年3月になったら更新を確認するようにしましょう。

労災保険は一人親方にとって「もしも」の時のために非常に重要です。更新を放置して補償が失効されていないように注意しましょう。

投稿者プロフィール

一人親方労災保険連合会 浅井淳平
一人親方労災保険連合会 浅井淳平代表理事
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
『建設業界を元気にしたい!』そんな思いで建設業に従事する方々が抱える問題点や悩み事に少しでもお役に立てれば幸いです。
【略歴】
・2011年 某外資系保険会社に入社
・2013年 労災保険特別加入団体の運営を開始
・2016年 大手生命保険会社100%出資代理店へ転身
・2024年 一人親方労災保険連合会【親方プラス】を設立 現在に至る
【趣味・特技】
キャンプ、つり、スキー、サッカー、ゴルフ…etc
 
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