一人親方が労災保険を比較する方法!特別加入とは?加入方法まで解説

独立したての一人親方なら「どの労災保険に入るべきか」「比較の方法・選び方はあるのか」「どのような団体に属せばいいのか」などの疑問を一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
会社員とは違って、自動的に労災保険に加入できるわけではないのが一人親方。だからこそ労災保険に入るのは非常に重要です。
しかし多くの人にとって保険の世界は未知です。「一体何を基準に選ぶべきか」と迷ってしまうのも無理はありません。
この記事では、一人親方のための労災保険の比較ポイント、業種別のおすすめまで、できるだけ簡潔かつ実用的に解説します。
労災保険は一人親方に必須、だから比較しよう
「自分は慎重だから大丈夫」と思っても、建設業や運送業など危険を伴う現場で事故や怪我のリスクは避けられません。
高所からの転落や資材事故、交通事故など、予想外のタイミングで災害は起こりえます。一人親方には休業補償がなく、さらに元請企業の多くは労災保険加入を契約条件としています。つまり、保険未加入は仕事喪失にも繋がるのです。
高収入の可能性がある分、リスクも高い仕事だからこそ、労災保険への加入は必須です。
特別加入の労災保険はしっかり比較しよう
前提として、この記事で主に説明する労災保険は政府系の「特別加入」の労災保険です。個人事業主である一人親方が労働者と同じ補償を受けられるのが特別加入であり、一人親方にとってもっとも重視すべき労災保険です。
この特別加入は、国の認可を受けた特別加入団体・組合を経由することで入るのが一般的です。団体によってサービス内容や特典などに差があります。こうした内容は必ず比較をしましょう。
特別加入団体の選び方については以下でも詳しく解説しています。以下もご覧ください。
「まさか」のシミュレーションをして自分と家族を守る
労災保険は、一人親方としての活動を守るだけではありません。もしものとき、収入が途絶えたとき、自分の生活や家族の生活を支える大きな支えになります。
例えば、3か月働けなくなった場合を考えてみましょう。
- 治療費:30万円〜100万円
- 収入の喪失:月収×3ヶ月分
- 生活費の継続:家賃、光熱費、食費など
労災保険に入っていれば、これらの費用の大部分がカバーされます。保険選びは面倒に感じるかもしれませんが、ここで時間をかけてしっかり比較して選んでおくことが、あとあと自分を助けてくれるのです。
実績のある親方プラスで労災保険の確認を
当団体「親方プラス」では、比較的安価な金額設定、クレジットカード決済、各種サポートや早期加入、豊富な特典を用意して一人親方をサポートしています。制度概要の理解も含めコチラから概要をご確認ください。
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労災保険の比較で失敗しないためのポイント
労災保険を選ぶとき、一人親方が意識しておきたいポイントはいくつかあります。
項目 | 内容 |
---|---|
1. 手続きのしやすさ | 申請の煩雑さは加入完了に影響。オンライン申請の有無や問い合わせ窓口の充実度を確認しておくと安心。 |
2. 費用とサービス | 政府の特別加入労災は給付基礎日額で保険料が決まるが、団体ごとに入会金や会費も異なる。安い団体はサービスが薄いこともあり、バランスを確認すべき。 |
3. 業種との適合性 | 団体によって「建設業の一人親方支援に強い」などの特徴がある。自身の業種と合う団体を選ぶべき。 |
4. 団体の方針・特徴 | 特定の宗教や政党を支援している団体もある。望まない活動に参加させられる可能性も考慮し、事前によく調査する。 |
5. 更新・解約条件 | 更新手続きの複雑さ、費用、自動/手動更新の別、解約時の返金有無など、長期利用を考慮して確認しておく。 |
1. 手続きのしやすさ
まずは手続きのしやすさです。
いざというときに申請が煩雑だと、直近の業務までに加入完了とならない場合もあります。オンライン申請が可能か、問い合わせ窓口は充実しているかなども見ておくと安心です。
2. 費用とサービス
ふたつめは、費用とサービスです。
特別加入の労災保険の保険料は、政府が決めたものがあります。給付基礎日額によって保険料が変わり、その増減額も一律です。
ただ、加入する団体ごとに入会金や会費(組合費)、事務手続きの諸費用などがかかり、それらは団体によって異なります。保険料にプラスされるので、最終的な出費が少ない方を選ぶのも一つの手です。
しかし、費用が安い団体だとその分サービスが薄い・悪いということも十分にあり得ます。費用とサービスのバランスはしっかり確認することをおすすめします。
4. 自分の業種に合致する団体か等
その団体が自分の業種に合致しているかも重要です。団体によっては「建設業の一人親方のサポートに強い」などといった特徴もあるため、自身の業種から遠い団体への加入は避けるべきでしょう。
他にも「特定の宗教や政党を応援している」団体といった場合もあります。望まない運動に参加させられる可能性も0ではありません。事前によく調べ、確認することが大切です。
5. 更新・解約条件の確認
更新や解約に関する条件もかなり重要です。更新時の手続きが煩雑か、手続きの費用がいくらか、自動更新か手動か、解約時の返金はあるのかなどを把握しておくと、長期的な利用の際に後悔がありません。
6. ランキングには要注意
多くの一人親方にとって、労災保険は加入するまでは無知なものです。だからこそ「おすすめ労災保険団体〇〇選」であったり「一人親方労災保険人気ランキング」といったような記事が多数見受けられ、一定の需要があります。
ただ、ランキングはあくまでも書き手それぞれの主観や独自の基準によって作られたものであり、必ずしも自分に合致したサービスではない可能性が高いです。
労災保険ランキングについての解説については、以下でも確認が可能です。ご覧ください。
7.専門家への相談も有効
どの労災保険を選ぶか迷ったときは、専門家や特別加入団体そのものに相談・質問するのもひとつの手です。一人親方としての将来の安心のために、いま一歩を踏み出してみてください。
当団体では多数のサービスとサポートを用意し、問い合わせにも丁寧に対応いたします。詳しくは以下をご覧ください。
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「上乗せ保険」で足りない部分を補う
国の労災保険ではカバーできないリスクを補完するために、多くの一人親方が検討しているのが民間の「労災上乗せ保険」です。
上乗せ保険の主なメリット |
---|
他人への賠償責任にも対応(業務中の事故で相手をケガさせた等) |
休業補償の金額をさらに上乗せ |
死亡・後遺障害時の補償金を増額 |
これにより、より現実的な生活補償が期待できます。実際、建設会社や元請けが加入を推奨するケースもなくはありません。
無論合計で支払う保険料は特別加入のみより高額になりますが、万が一の補償額が増えたり、カバーする範囲が広くなるメリットは見逃せません。
まずは労災保険特別加入を。その上で上乗せ保険も検討
一人親方としての仕事を安定して続けるためには、まず国の労災保険に加入することが前提です。そのうえで、自分の業種や働き方に応じて、上乗せ保険で補償を厚くする必要があります。
当団体では多数のサービスとサポートを用意し、問い合わせにも丁寧に対応いたします。詳しくは以下をご覧ください。
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一人親方の労災保険はちゃんと選ぼう
一人親方として働く上で、労災保険は単なる出費ではなく必要不可欠な「安全網」です。本記事で見てきたように、特に政府系の労災保険は、建設業を請け負うにあたって「必須」とするところも多いです。
労災保険の団体選びで大切なのは、自分の業種や働き方に合った団体を比較することです。保険料と補償内容のバランス、手続きのしやすさ、更新条件なども重要な比較ポイントです。
内容を総合的に検討し、いざというときに頼れる団体を選ぶことが、一人親方としての安定した仕事と生活を支える基盤となります。
何より大切なのは「備えあれば憂いなし」の精神です。自分に合った団体を比較し決定、経由して労災保険に必ず加入しましょう。
投稿者プロフィール

- 代表理事
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いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
『建設業界を元気にしたい!』そんな思いで建設業に従事する方々が抱える問題点や悩み事に少しでもお役に立てれば幸いです。
【略歴】
・2011年 某外資系保険会社に入社
・2013年 労災保険特別加入団体の運営を開始
・2016年 大手生命保険会社100%出資代理店へ転身
・2024年 一人親方労災保険連合会【親方プラス】を設立 現在に至る
【趣味・特技】
キャンプ、つり、スキー、サッカー、ゴルフ…etc
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