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一人親方の年収は高い!手取りや高収入の秘訣、労災保険のリスクヘッジを解説

一人親方の年収は高い!手取りや高収入の秘訣、労災保険のリスクヘッジを解説

一人親方年収は高いのか。

個人事業主である一人親方は、実力さえあれば自分の仕事量や収入をコントロールすることができます。仕事を増やし、収入を一気にアップさせることも不可能ではありません。

今回は一人親方の年収について深掘った解説をしていきます。手取りや高収入実現のコツ、労災保険についても解説しますので、最後までご覧ください。

一人親方の年収は高い

一人親方の年収は、相対的に見て高いと言えます。

平均年収は500万円超?

コチラの公的文書によれば、一人親方の年収は増加傾向にあり、一人親方の2023年の換算年収は550万円近くとなります。

国民の平均年収が460万円ほどで、中央値は400万円程度であることを考えると、相対的に高額である、と結論づけられます。

一人親方についての詳細は以下の記事で詳細を記載しています。コチラもご覧ください。

→ 一人親方労災保険とは

→ 一人親方とは?

一人親方の年収(主要業種:参考値)と労災リスク

一人親方の業種の年収

一人親方の主要な業種について、参考年収を記載します。あくまでも目安としてご確認ください。

業種 年収目安 特徴
大工(木造建築) 500万円~900万円 住宅建築の経験を活かした仕事。技術力と経験で差が出やすい。
内装工事 350万円~550万円 クロス張りや間仕切り工事など。比較的参入しやすい業種。
塗装工 300万円~500万円 建物の外壁・内装の塗装。季節変動が大きい。
左官 400万円~600万円 壁や床の仕上げ。高度な技術が必要で、熟練者は高収入を得られる。
電気工事士 450万円~650万円 資格が必要。専門性が高く比較的安定した収入。
配管工(設備工事) 400万円~600万円 水道・ガス・空調などの配管工事。技術的な専門性が高い。
鳶職 450万円~650万円 足場の組立や解体作業。危険を伴う分、単価は比較的高い。
解体工事 350万円~550万円 建物の解体作業。重機操作のスキルがあると収入アップ。
タイル工 400万円~550万円 浴室やキッチンなどのタイル貼り。細かい技術が必要。
板金工 400万円~700万円 屋根や雨樋などの金属加工と設置。
土木作業員 350万円~500万円 道路工事や基礎工事などの土木作業。

※あくまでも目安であり、参考としてください。地域や経験年数、季節変動や景気などにも左右されるため、細かな変化があります。

平均年収でもわかる通り、仕事が軌道に乗れば一定の高収入を得る可能性があることがわかります。以下では、主要業種の中からいくつかピックアップをして紹介します。

大工(木造建築)

誰もが知る、住宅建築のプロです。会社に属する場合もありますが、技能次第で売れっ子の一人親方になることも可能です。実力差が出やすいため、差別化できれば高収入への道が開かれるでしょう。

大工の年収については以下でも詳しく解説しています。コチラもご覧ください。

→ 大工の一人親方の年収

塗装工

建設関連の中でも差別化しやすい業種です。ビルから住宅まで、外壁塗装の範囲は幅広く需要が高く、高年収も可能ですが、季節ごとに仕事量の増減が激しい場合も。

電気工事士

電気工事士は国家資格の取得が必要となり、比較的安定した仕事です。一人親方としても一定の高年収が見込めます。

鳶職

建設現場における高所作業が主な仕事となります。他の仕事よりもさらに危険な場合が多い仕事と言えます。ただ、その分高年収が期待できます。一人親方なら安全管理はもちろん、労災保険への加入も忘れず行いましょう。

板金工

板金工は金属版を加工し、自動車の修復、建築物の屋根や外壁を手掛ける業種です。

自動車修理等の需要は一定数あるため、実績や営業次第で安定収入を得ることも可能でしょう。こちらも高収入の可能性は十分にあります。

労災保険の特別加入は忘れてないか

上記の業種の通り、一人親方の仕事は、常にケガや事故のリスクが付きまといます。

一人親方は年収上昇の大きなチャンスを生むわけですが、その前に労災保険など、必須となる手続きは済んでいるでしょうか。

一人親方は、特別加入団体に入ることで労災保険に任意で加入できます。ケガ、死亡、障害等、幅広く補償してくれるのはもちろん、大手ゼネコンでは労災保険加入が発注の条件になる場合も多いです。

以下より当団体の労災保険詳細を確認できます。新規、または見直しでの加入をお忘れなく。

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一人親方の年収アップ方法

一人親方が高年収を得ることは可能だと説明してきました。

しかし、当然ながら一人親方によって技術力や営業力も異なるため、順調に収入を増やせる方もいれば、その逆もいらっしゃいます。

では、どうすれば高い年収を実現できるでしょうか。

技能を磨く

一人親方はいずれも専門的な仕事であり、個人のスキルや技能レベルが収入に直結します。

必要な技能をしっかり磨いていくことが継続的に仕事を得る最短距離と言えるでしょう。

実績を作る

請け負った仕事はしっかりこなし、元請けからのリピートをしっかり得られるようにすることが収入安定の最短距離です。

まずは目の前の仕事を完璧に。当たり前のことですが、忘れてはいけないことです。

人脈を大事に

一人親方は、会社員時代等に培った人脈やコネクションで仕事を得る方が想像以上に多いです。

専門的な仕事が多いため、技能がどれほどかもともと把握できている人を雇いたいと思う元請けの気持ちも理解できます。

一人親方になる前から、人とのつながりやコミュニケーションを大切にすべきでしょう。

営業力を磨く

新たな仕事を得るためには、営業力も必要になってきます。

会社員の上司・部下の関係を含む人間関係が苦手で一人親方に、という人も多くいますが、営業が得意ですとそれだけで他との差別化、収入アップの大きな武器になるでしょう。

建設キャリアアップシステム

建設キャリアアップシステムは、建設業界において、従業者の就業履歴や保有資格・社会保険の加入状況などをデータベースに登録し、管理するシステムです。

現在、建設業界では従業者の高齢化や、若手の減少が問題視されています。建設キャリアアップシステムを導入することで、従業者の育成やキャリアアップ、スキルの明確化などにつながると期待されています。

以下から建設キャリアアップシステムの詳細を確認できます。併せて確認してください。

→ 建設キャリアアップシステムとは

建設業許可(長期の実績が必要)

長らく経験を積んだ一人親方になると、高額な案件を得るチャンスも増えてくるでしょう。500万円以上の仕事を請け負うには、建設業許可を得る必要があります。大規模案件を得られ、かつ社会的信用がより大きなものとなります。

一方で長年の実績や技能の証明、貯金や資金調達の証明ができるなどハードルはそれなりに高いものとなります。

一人親方は経費を見直そう

一人親方は年収を上昇させるだけでなく、経費になるものをしっかり申告するなど、節税をしっかり行うことで所得を守ることができます。

経費となるものを具体的にまとめたものが以下となります。

主な経費

名称 具体的な内容
資材・道具・作業服等の購入費 電動工具、ハンドツール、安全帽、安全靴、作業着、手袋など仕事に必要な道具や装備の購入費用
消耗品費 釘、ねじ、ビス、砥石、ドリル刃、接着剤、テープ類、清掃用品など使い切るものの費用
車両維持費 仕事用車両のガソリン代、車検費用、自動車保険料、修理費、駐車場代、高速道路料金
通信費 仕事用の電話代、インターネット回線料、切手代、FAX送信料、携帯電話料金
経理関連費用 会計ソフト利用料、帳簿用品費、確定申告の税理士費用、領収書管理アプリの費用
営業の経費 名刺代、チラシ・パンフレット印刷費、ホームページ作成費、顧客との打ち合わせ費用
資格取得や研修を受ける費用 業務に関連する講習会受講料、資格試験の受験料、技術セミナー参加費、書籍購入費

さまざまな費用を経費計上することが可能です。

道具や消耗品の購入、車両関連、経理の細々した費用、販売管理から研修費まで経費にできます。しっかり管理して確定申告しましょう。

一人親方の経費、確定申告については以下の記事で詳細をご覧ください。

→ 一人親方の経費について

→ 一人親方の確定申告について

労災保険は経費にならない

一人親方労災保険の保険料は、経費計上できないので注意が必要です。

労災保険はあくまで個人にかけるものであり、事業とは別物という扱いとなりますので、理解していてください。

ただ、一人親方が労災保険に加入するには、国が認めた特別加入団体に入る必要があります。保険料は経費にはなりませんが、団体の入会金や会費、事務手数料は経費になりますので、しっかり仕分けしておきましょう。

当団体では、多様なサービスとスピーディーな対応で一人親方をサポートしています。以下から加入手続きが可能です。

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一人親方の年収は高くできる

一人親方は、会社員など組織に属するより早く高収入を得られる可能性があります。自身の技能や営業力がダイレクトに年収に反映されます。場合によっては800万円や、1000万円も行き過ぎた夢ではありません。

一方でそういった「実力」が明確に結果となるシビアな面もある領域です。経理関連の作業も多く、仕事内容も危険なものが多いので労災保険の特別加入は必須です。

自由と年収が得られる可能性と厳しさが表裏の一人親方。一人親方を望む際は、万全の準備で臨みましょう。

投稿者プロフィール

onodera
「親方プラス」編集員。複数のメディア運営を経験。
 
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