大工の一人親方の平均年収は900万円 年収を上げるためにできること
大工の1人親方の平均年収は約9,000,000円と言われています。会社員時代と比べて大工の1人親方になることができれば元請けとして工事を委託されることができるので一気に平均年収は上がってきます。
ただしあくまでも平均ですので全ての人が9,000,000円受け取れるわけではありません。場合によっては半額以下の場合もありますし場合によっては倍以上の年収を稼いでる人もいるでしょう。
大工の1人親方になるためにはどうすればいいのかそして1人親方になった時、年収を上げる方法はどのようにすれば良いのか詳細について書いていきたいと思います。
一人親方として仕事を受注するために必要な心構え
大工の1人親方になるためにやるべき事は仕事を依頼してくれる人をたくさん作ることです。どこかの職人として会社に所属し技能を覚えましょう。
その中で人とのつながりを大切にしもし独立した場合に仕事をくれるような人をたくさん増やしておくと良いでしょう。
基本的に もともと所属していた会社から今まで通り仕事をいただきそれを給料ではなく報酬として受け取るこれが最初の仕事になると思います。
最初の数ヶ月は今働いている会社に仕事をいただいて生活していくことができるでしょう。
しかし会社としても従業員を雇う可能性もあるしさらにその会社と仲が悪くなってしまったら途端に仕事をなくしてしまいます。
徐々に所属していた会社だけでなく、周りの会社からも職人として仕事をいただけるようにしておくと良いでしょ。
そのためには自分が独立したことを現場でたくさんの人に伝えて回る必要があります。
名刺を用意して独立しましたと先輩方に挨拶をし、機会があればお仕事をくださいと頭を下げ、いろんな人に営業をして回りましょう。
ただそれだけで仕事がを皆さんがくれるわけではありません。
場合によっては一生仕事をいただけない方もいらっしゃるでしょうでもまず頭を下げて自分は仕事を受けられる人なんだって認識してもらうことが大切です。
そしてどうしても忙しくて仕事をお願いする人がいなくなった場合(そういうタイミングは必ずあります) に仕事をいただけるように準備しておくことが大切だと思います。
そうやってたくさんの人に仕事をいただけるような状況になってやっと1人の職人として1人親方として独立していくことができます。
そして自分の自信をつけることができれば晴れて完全にこれまで働いていた会社から独立をして1人親方として個人事業主として自分の城を持ち 会社を運営していくことを宣言しましょう。
一人親方として独立したらやるべきこと
1人親方として独立をする際にやるべきことがいくつかありますので紹介しておきます。
まず1つ目が税務署に足を運び開業届そして青色申告申請書を出しましょう。
これは税務上に仕事を始めましたと言うことをの届け出と、青色申告と言うのはしっかりと記帳をして会社を運営をしているんだと言う証明にもなり税金の節約にも必要な手続きです。
いつか手続きをしなきゃいけないものなので、開業届と一緒に青色申告申請所を出しておくと良いでしょう。
そして2つ目のやるべきことが市役所に行くことです。
市役所では保険関係の 手続きを行います。
これまで会社に所属していると社会保険として健康保険をもらっていたと思いますが、1人親方になった場合、国民保険に変更になります。
国民保険は市役所もしくは役場などに手続きを行う必要があり、手続きを行えばその場で保険証をいただくことができます。
会社を辞めたらその時から社会保険は適用外となり病院に行っても保険診療が受けられない可能性がありますので、独立をしたらすぐに市役所もしくは役場に行き手続きを行いましょう。
◆1人親方が知っておくべき健康保険とは→建設国保(職域国保)と市町村国保の違い
そして3つ目にやるべきことが、名刺を持っての挨拶回りです。
1人親方になって最も困ることが仕事がなくなることです。
1人親方として現場にいたとしても、会社員として現場にいたとしても、周りの人はあなたが1人親方なのかどうかは分かりません。
つまりあなたに仕事を依頼していいのかどうかが分からない状態です。
しかもこれまでは会社に所属して弊社の仕事をやっていた人が、突然独立をしたとしても周りの人が気づかないでしょう。
つまり職人さんに困っていたとしてもあなたに声をかけられない状況の人が多いはずです。
ですから名刺を持ってあいさつして回ることで、自分が1人親方であり仕事をお受けできる状態であると言う申告をして回って行きましょう。
こんなことをしなくてもわかってくれるはずと思うかもしれませんが、 意外と周りはあなたの変化に気がつかないはずです。
この自己申告をするためにも名刺を持って独立をしましたいつでも仕事をくださいと現場を回って歩く事はとても重要なことです。
特に仕事がなくなってから名刺を持って挨拶まわりをする人も多いと思いますが、仕事がなくなってからでは遅いのです。
仕事が十分にあって余裕がある状態で、挨拶まわりをして余裕がある状態で仕事を受ける。
その結果良い仕事ができて未来の仕事につながっていく。
だから独立をしてすぐに挨拶をして回っていろんなところに顔を出して、いろんな人間関係を作っていく必要があると思います。
仕事の質が高ければ仕事が集まってくるはずと思っている人も多いかもしれません。
しかし社会はそんなうまく回っていません。知り合いがいれば知り合いに仕事を回すことも多々あるでしょう。
将来困らないためにも名刺を持って挨拶まわりは必ずしておくべきでしょう。
一人親方の年収の上げ方
ではここからは1人親方の年収の上げ方のお話をします。一言に1人親方の大工といっても年収は様々です。同じ1人親方で同じ大工なのに年収は違う。一体どこに違いがあるのでしょうか。
年収の違いは日当の違いに現れます。世界中の人に対して、平等に与えられるのが時間であって、同じ日当で同じ日数働けば同じ年収になります。
そして1年は365日しかありません。ですから働ける日数の上限は限られている。
しかし日当はその人によって変化するつまり年収が大きく違う理由は働いている日数が多いのではなく、日当が高いと言うことになります。
では日当が高いのは何故でしょうか。これは日当が低い仕事を断れるからです。つまり仕事を選ぶことができる立場の人は、日当を選びそして日当が高い仕事が集まり年収が高くなると言うことです。
では仕事が集まるためにはどうすべきかですが、「どれだけ仕事ができるか」とともに「あなたの仕事の優秀さがどれだけ皆さんの頭の中にあるか」が重要です。
とてもとても仕事が優秀で、納期も短く、仕事ができる職人さんがいたとします。
しかし突然の引っ越しなので周りに知り合いが誰もいない状態だとしましょう。
この人に仕事が集まるでしょうか。おそらく集まらないと思います。なぜならその人が仕事ができると言うことが全く知られていないからです。
事実としてその人はその地域でトップの職人さんだったとしても、知られていなければ仕事が集まらないわけですね。
では逆の立場を考えてみましょう。
その地域で昔から住んでいて有名な職人さんがいます。しかし仕事は中途半端で遅刻をすることも多い。そんな職人さんがいたとしましょう。その職人さんには仕事が集まるでしょうか。
おそらく余った誰にも頼めない仕事なのか集まってきて仕事はあるけれど年収は低いと言うような状況になるでしょう。
つまり仕事の質とともにその仕事の質が周りに知られていることが重要です。両方兼ね備えた時に仕事が集まってくる、その結果日当の低い仕事を断らざるをえなくなってくる。
結果として年収が上がっていくと言う流れになります。
具体的な方法は2つ
まずは名刺を持って仕事をいただくこと、そしてその仕事を期待値以上の結果を残すことの2つです。
1人親方をしていると依頼された仕事以上の仕事はしないと言うポリシーの人もいらっしゃると思います。
それではこの人仕事ができるなと思う事は無いので仕事は集まって来ません。もし金額以上の仕事をしてくれた職人さんがいたらどう思うでしょうか。
またこの人にお願いしたいとなってくるはずです。つまり仕事が集まってくる。
そして最初は雑用も受けていたんですが、忙しいことがわかればそういった雑用も集まらなくなってくる。
つまり年収を上げるためには、名刺を持って挨拶回りをした上で、受けた仕事は金額以上の仕事を返す。
この地味な行動の繰り返しで、年収は上がっていきます。
ぜひ参考にしてください。
◆関連記事(俺の夢 for MAGAZINE引用):建設・工事施工現場で使われる工具の世界:大工工事編
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いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
『建設業界を元気にしたい!』そんな思いで建設業に従事する方々が抱える問題点や悩み事に少しでもお役に立てれば幸いです。
【略歴】
・2011年 某外資系保険会社に入社
・2013年 労災保険特別加入団体の運営を開始
・2016年 大手生命保険会社100%出資代理店へ転身
・2024年 一人親方労災保険連合会【親方プラス】を設立 現在に至る
【趣味・特技】
キャンプ、つり、スキー、サッカー、ゴルフ…etc
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